文字は、文字のかたち/どのような音を持っているか/どのような意味を指し示しているか…という形/音/義の三つの要素からなるといわれる。
一つの文字(表意文字)の中でこの三つは均等に配分されているわけでもないし、緊張関係にあって絶えず揺れ動いている。それぞれが変化すればそれぞれに強い影響を与える。
それらは言葉・詩においてどのように作用するのか。文字の書きぶりあるいは印刷文字のスタイルは言葉にどのように関係しているのか。漢字を中心として、歴史をたどりながら文字のポエジー、「力」のありかを考えたい。
古賀弘幸
二〇二二年九月〜二〇二三年八月
第一期 書と文字(仮)
二〇二四年一〇月〜二〇二五年一〇月
第二期 近代の文字
文字の話
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講師
古賀弘幸
Koga Hiroyuki
1961年、福岡県生まれ。法政大学文学部哲学科卒業。書道関連の出版社に勤務(1985年〜1997年)し、書や美術の雑誌・書籍の編集制作を手がけた。その後はフリーランス。大東文化大学書道研究所客員研究員。主な企画・編集に『書の総合事典』(柏書房、2010年)、著書には『知識ゼロからの古文書を読む』(幻冬舎、2020年)、『文字と書の消息―落書きから漢字までの文化誌』(工作舎、2017年)、『書のひみつ』(朝日出版社、2017年)がある。
個人サイト
https://hiroyukikoga.wixsite.com/gorgeanalogue
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ナビゲーター
森 瑞枝
Mori Mizue
1961年、岐阜県生まれ。学芸家。國學院大学大学院文学研究科神道学専攻博士課程後期修了。いくつかの大学で兼任講師、宗教学、表現文化論を担当。シテ方金春流能楽師として「蘭蕙の会」を主宰。
共著『ワードマップ神道 日本生まれの宗教システム』(新曜社)、共著『日本史小百科 神道』(東京堂書店)、「無分節はあはれとのみ発露する ー本居宣長の言語哲学と井筒俊彦」(『理想』706))、近年の論考に「冥途の生 ー 修羅物の幽霊ー」(田中文雄編『冥府考 死者の世界』ノンブル社)「篤胤の玄学 ー ユニバーサルとパーソナル ー 」(山下久夫・斎藤英喜編『平田篤胤 ー狂信から狂信へー』法蔵館)
金春円満井会定例能、金春会定期能 に出演。